飼い猫が迷子になった際のご参考に。
連絡先や情報は日進市の場合です。
「猫 迷子」でWEB検索すると、参考サイトがたくさん出てきます。
迷子ちゃんが1日も早くおうちに帰れますように。
目次
行政に届出をする
できるだけ早く、以下の2カ所への届出をお勧めします。
(1)日進市役所環境課:電話番号 0561-73-2843
(2)愛知県動物愛護センター:電話番号 0565-58-2323
例えば、不幸にして交通事故にあっていたら、動かない猫を発見された方が(1)または(2)に連絡します。
報告を受けた(1)または(2)は、首輪や迷子札をしている/汚れていない/純血種のようだ、など、飼い猫と思われる場合は手元の迷子リストと照合します。
そのときリストに該当する猫がいなければ(1)は契約業者に連絡し、猫は回収され、火葬されます。まだ息があるときは(2)が回収しますが、回復の見込みがなければ、ほぼ殺処分になります。
回収後に迷子猫の届け出をしても、間に合いません。
回収されたのが自分の猫だったかどうか、確認するすべもありません。
届け出後に猫が見つかったら「戻りました!」と届け出を取り消せば良いだけですので、「最悪のケースでもせめて最後のお別れはしたい」のでしたら、とにかくすぐに(1)と(2)にご連絡を。
また、5km以上離れた場所で見つかるケースもままありますので、念のため近隣の環境課にも届け出しておくと確実です。
ネットを活用する
こちらも「姿が見えない」となったら、即行動をお勧めします。
「この猫、迷子じゃないかな?」と思った目撃者がネットで検索する「前に」情報を載せておかないと、せっかくの目撃情報がそこで途切れてしまいます。
(1)迷子探しサイトに登録する
「迷子ペット.NET」や「ネコジルシ」など。とりあえず1サイトのみでも構いません。とにかく検索にひっかかることが大事。
(2)地元の猫関係の団体に連絡する
当会にも「なんだか迷子みたいな猫がいます、どうしたらいいでしょう?」という問い合わせがあります。お力になれるかわかりませんが、ご遠慮なくお問い合わせください。
また、facebookやX(Twitter)などのSNSで広く目撃情報を募る場合、悪意を持った人々も見ていますので、大切な猫ちゃんを守るために、場所を特定する情報(「昨日○○公園で目撃情報がありました!」)などは避けた方が良いです。
警察への届出を確認する
猫を保護した人が警察に届け出てくださった場合、警察のデータベースに登録され、WEB検索できます。10km以上離れた場所で発見された例もありますので、近隣の県も含めて検索してみてください。
分類が大雑把で大変わかりにくいですが、該当しそうな猫がいたら警察に確認を。
自宅まわりを探す
普段外に出ない猫でしたら、ごくごく近くの暗がりに潜んでいるケースがほとんどです。
猫が本気で気配を消したら「本当に」「びっくりするぐらい」「目の前にいても」気がつきません。
「ここはないだろう」と思う小さな隙間も「絶対ここにいる!」ぐらいの気迫で、落ち着いてじっくり何度も確認してください。
見逃しやすいのは「物陰」です。
木々の根元、物置やゴミ箱の脇など、見通しよく感じるので、ざっと見て「いないな」と思い込んでしまいますが、影と同化している場合も。
大声で名前を呼んだりすると、逆に怖がりますので、普段の声のトーンで何度か呼びかけたあと、耳をすませてください。にゃーん、と小さな声が応えてくれるかもしれません。
もし仲の良い同居猫がいるのでしたら、スマホなどで録音したなかよし猫の鳴き声を流してみてください。反応して、鳴き返すことが多いです。
YouTubeで「猫が寄ってくる音」で検索すると、猫が反応する猫の鳴き声(母猫を呼ぶ子猫の鳴き声など)がたくさん出てくるので、状況を見ながら試してみるのも良いかもしれません。
捜索時間帯は、猫が活動しやすくなる早朝や深夜がおすすめです。
もしそれが許される環境でしたら、猫が使っていたトイレの砂を少しずつ撒いて自宅へ誘導すると、自分のにおいを辿って帰ってこられることがあるそうです。
迷子チラシを作る
最も発見率が高いのは、近所の方々の目撃証言ですので、チラシの配布が一番効果的です。
チラシは、無料で簡単に作れるサイトもたくさんありますし、当会でも作成します(後述)。
- 迷子動物の捜索ポスターが無料で御利用いただけます(大阪市)
- Canva:迷い猫イラスト・画像・無料テンプレート
- ネコジルシ:迷い猫ポスターの作り方
- 迷子ペット:ポスター作成
- 迷子ペット ポスター(チラシ無料ダウンロード広場)
動物病院は、快く貼ってくださるところがほとんどですし、戸建の方が敷地内のフェンスなどに貼ってくださることもあります。
地域によっては、集会所の掲示板に貼ってくれることもありますので、自治会などに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
お近くの「ほっとカフェ」などで相談してみるのも良いと思います。
チラシの貼付をお願いしたところは、すべてメモに残して、保護後に回収します。
あらかじめコピーした近隣地図を用意すると、正確にメモができて便利です。
近所での聞き込み
一番付近の猫に詳しいのは「その土地のエサやりさん」です。野良猫にエサをやっている人を探してみてください。
ワンちゃん連れやお年寄りなど、のんびり散歩をしている人もまわりをよく見ておられるので、朝夕の散歩タイムに聞き込みを。
子どもたちも観察力に優れていますので、公園や福祉会館など、保護者の方も含めて聞いてみるのも良いと思います。
猫が身近にいない方は、色や猫種を言われてもイメージがわきませんので、チラシでもスマホでも、猫の写真を見てもらうと効果的です。
柄模様の猫は、顔や正面だけでなく、背中の写真もあるとわかりやすいです。
当会でできること
ご希望の方はご遠慮なくお問い合わせください。
- 配布用の迷子チラシの作成(サンプル)
- 当会ホームページの迷子情報への掲載
- 捕獲器の貸し出し
迷子チラシは、PDFデータをお渡ししますので、ご自宅のカラープリンターで印刷するか、またはコンビニなどのマルチコピー機(1枚50円)で印刷できますが、マルチコピー機で40枚以上印刷するよりは、印刷業者に頼んだ方が安いです(注文の翌日発送で100枚2000円弱[2023年8月現在]/前払いにて代理発注可・ご相談ください)。
猫を見つけたら
エサやおやつで手元まで寄せて、そっと捕まえるのが理想です。
せっかく捕まえたのに、自宅への帰り道にまた逃してしまうケースもよく聞きますので、よく慣れた猫でも洗濯ネットやバスタオルでくるんで、キャリーバッグに入れることをおすすめします。
ひどく怯えるなどして、捕獲が難しいことがあります(近くまではくるけれど、捕まえようとするとさっと逃げる)。
家の中ではおとなしい子だからと、素手で無理に捕まえようとすると、いきなり大暴れして、飼い主さんが大ケガをすることもあります。
大げさなようですが、専用の捕獲器や小さめのケージを使用した方が猫の負担が少ないケースもあります。
特に猫がケガをしている場合、何度も捕獲に失敗するより、とにかく早く、確実に捕まえて病院へ連れて行った方が、結果的に猫の負担が少ないです。
保護できたら
- 動物病院で異常がないかざっと診てもらう(ノミダニチェックも)
- 行政に報告をする
- 迷子チラシの回収とお礼
- ご近所へのお礼 など
再度の脱走防止
- 脱走防止策を強化する
玄関手前やよく出入り/換気をする窓に、脱走防止柵の取り付け(「のぼれんにゃん」など)が効果的です。例えば、一度網戸をあけた猫は「そこが開く」ということを学習していますので、ちょっとした防犯ロックなどはものともせず、かなり強引に&しつこく開けようとして、最悪は網戸の枠ごと外したりします。防止柵の上や下の隙間からも抜けられますので、100円ショップのワイヤーネットを追加するなどして、確実に隙間を塞いでください。
- スマートタグを活用する
カギや財布といった、忘れ物を発見するためのデバイスです。GPSではありませんが、いざというとき格段に探しやすくなりますので、猫が首輪に抵抗がない&ご家族にうっかりさんがいらっしゃるお宅など、万が一に備えてつけておくと安心です。現時点(2022年7月)でおすすめしているのは「Mate(2022)」です。電池交換はできませんが、その分防水性に優れ、電池の寿命も最大3年で、3,280円ですので、2年で買い換えたとしても月に約140円とリーズナブルです。他にもスマートタグはいろいろ販売されていますが、防水ではない「防滴」の商品(普段水を飲む時に水に浸かることもあるので)や「持ち主から離れると自動的にアラームが鳴る設定」がオフにできない商品は、猫にはむいていません。